第二十八章

だが、エミリーの知っている顔はただの一つもなかった。彼女の指先がわずかにこわばり、説明のつかない重苦しさが胸の奥に沈殿していく。

今思えば、チャールズと結婚してから紹介された親族は、彼のご両親と祖父母、そしてスカーレットだけだった。それ以外は……誰一人として知らない。

なのに、この家族写真には彼女の見たこともない人々が何十人も写っている。ハワード家は、まだ彼女を本当の意味で受け入れてはいないのだろうか? 遠縁の親戚にすら会わせないよう、意図的に遠ざけられているのだろうか?

しかし、彼女はすぐにその考えを打ち消した。たとえ彼のご両親がまだ警戒しているとしても、チャールズが自分に隠し事などす...

ログインして続きを読む